旧満州からの壮絶な引き揚げ体験を描いた
「流れる星は生きている」の著者
「藤原てい」さんが先日(2016年11月15日)
老衰(98歳)のため、お亡くなりになったそうです。
戦後(昭和24年)大ベストセラーとなったこの作品は、
ドラマや映画化などされましたので、
この年代を生きた人ならば
ほとんどの方が知っていると思います。
私は読書家の職場の上司が休憩時間に
貸してくれてこの本に出会い、
大きな衝撃をうけました。
あれから10年以上過ぎ、
最近、娘の模試などで待ち時間ができるようになったので、
あの時読んだ「藤原てい」さんのその後について
もっと知りたいと
ふと思うようになり、
いろいろと読んでいたところだったんです。
「てい」さんの自伝小説「旅路」をよみ、
娘さんの藤原咲子さん「母への詫び状」をよみ、
今は藤原家の次男の「藤原正彦」さんの本を
読んでいるところでした。
(長男の正彦さんは
数学者で有名なあの「藤原正彦」さんです。)
長女、咲子さんの本で、
「てい」さんは
認知症をわずらわれていることが書いてあったので、
さすがにもう、この世の人ではないだろうと
勝手に(すみません)想像しておりましたが
この訃報を聞き、
まだ生きてらしたんだと、
驚いたのなんの。
きっと、満州から連れ帰った3人のお子さんと、
お孫さんに囲まれ見送られて
力強く新しい旅立ちをされたのでしょう。
満州で壮絶な体験をした「藤原てい」さんですが、
引き上げ後は、
執筆家として、
また「教育ママ」としての一面があり、
(お子さん達に中学受験させています。)
「えっ。そこまでしちゃうの!!」という驚きのエピソードもあり、
私の子育てを振り返るよい機会にもなりました^^
娘の中学受験が終わったら
「流れる星は生きている」を読ませてみたいな・・・。